解答と解説
(一)a きょくたん
b ふく(らみ)
c にぎ(らせて)
d せんめい
(二)4
【解説】
補助の関係とは、後の文節が前の文節に補助的な意味を添えるもののこと。
「くる・いる・ない・ある」などの前に文節が「~て」「~で」の形になっているもの。
(例)
・彼を呼んで-くる
・本を読んで-いる
・商品を扱って-ない
・荷物が置いて-ある
(三)(例)昭和20年4月13日の空襲で家の周りが燃えたから
【解説】
「焼けた臭いの染み込んだ土」から、”土に臭いが染み込むほどに何かが焼けた”と読み取れる。
「空襲」で「家」や「住んでいた一帯」が焼けたことを書けていれば正解。
(四)1
【解説】
卵の黄味が「明るく」「太陽のように」「光って」見えたとポジティブな描写なので、3・4は違う。また、このときの茹で卵は1つだけだったので、2よりは1がふさわしい。
(五)お米はつ
【解説】
「芋」を「弁当」にした描写のある文を抜き出す。学校に「ふかし芋」を「新聞紙に包んで持っていく」=昼食のお弁当として持って行った、と読み取る。
(六)(例)食べることに精一杯で、栄養のことはすっかり忘れていた
【解説】
「新鮮」は「従来のものとは異なる新しさが感じられること」である。なぜ作者は「栄養」という言葉にこれまでと違うものを感じたのか?これまでは”「戦争」のせいで「食べることに精いっぱい」で、「栄養」について気が回っていなかった”ことが書けていれば正解。
(七)3
【解説】
「恩」とは、他人から与えられた「恵み」のこと。似た意味が並ぶ3が正解。
(八)4
【解説】
「感慨」とは、物事に感じてしみじみとした気持になること。身にしみて感ずること。「無量」とは、量(はか)ることができないこと。これまでの文章では、散々と戦争中の食事の貧しさについて述べてきた。そんな中、「色彩豊かな御馳走」という文章は異質である。
ここから、”今と戦争の頃との差に感じ入った”、”胸がいっぱいになった”と読み取れる。
よって4が正解。
(九)2
【解説】
本文は、たくさんの食べ物についての思い出を語っている。「胡瓜・茄子・南瓜・隠元豆」「水団」「パン」「芋」「茹で卵」「年越そば」「川魚」など。
よって2が正しい。
とりたてて短い文章が目立ったということもないので、1は違う。
擬音・擬態語(ドカーンなど)が多かったこともないので、3も違う。
また、本文は、戦争の直接的な恐ろしさ(空襲・爆弾など)の描写はほとんどなく、食べ物の苦労という間接的な描写が大部分を占める。
その上、父への感謝というよりは川魚への感謝と読み取れるので、4も違う。