中学3年生 第1回診断テスト

2019年度 理科 問題3

解答と解説

(1)火成岩

【解説】
マグマが冷え固まってできた岩石を火成岩という。

漢字の意味を意識するとイメージを掴み易いです。
(例)「火山によって成った(できた)岩」を略して「火成岩」

(2)ア

【解説】
長石の特徴は柱状・短冊状で決まった方向に割れる。

いくつかの岩石は色と特徴を覚えておきましょう。
(無色鉱物)
・石英:無色、白色で不規則に割れる
・長石:白色、桃色で決まった方向に割れる
(有色鉱物)
・黒雲母:黒色、褐色でうすくはがれる
・角閃石:黒色、濃い緑色で長い柱状
・輝石 :緑色、褐色で短い柱状
・カンラン石:黄緑色、褐色でガラス状の小さい粒
・磁鉄鉱:黒色で磁石にくっつく

(3)エ

【解説】
マグマの冷え固まる時間の違いで岩石のつくりが変わる。
・ゆっくり冷え固まる(深成岩)=地下深いところ:等粒状組織(等しい大きさの粒)
・急速に冷え固まる(火山岩) =地表や地表付近:斑状組織 (斑(まだら)な大きさの粒)
マグマのねばりけの強さの違いで岩石にふくまれる有色・無色鉱物のちがいが変わる。
・無色鉱物:ねばりけが強いマグマからできた
・有色鉱物:ねばりけが弱いマグマからできた

マグマのねばりけの強さは、火山の噴火の規模にも影響します。
ねばりけが強い:激しい噴火をする、傾斜の急な火山になる(昭和新山など)
ねばりけが弱い:おだやかな噴火をする、傾斜のゆるやかな火山になる(三原山など)

(4)等粒状組織

【解説】AとCはBに比べて粒の大きさが揃っているように見えるので、(3)の解説から等粒状組織とわかる。

(5)a 石基
   場所:地表や地表近く
   冷え固まり方:急に冷え固まった

【解説】
石基:マグマが急速に冷やされて結晶になれなかった部分
斑晶:マグマがゆっくり冷え固まった、大きな結晶
斑状組織の岩石はマグマが急速に冷やされて、石基と斑晶が混ぜこぜになった岩石である。

(6)はんれい岩

【解説】
Cは等粒状組織なので深成岩で、かつ有色鉱物の割合が大きい。よってはんれい岩があてはまる。