中学3年生 第1回診断テスト

2019年度 理科 問題6

解答と解説

(1)溶解度

【解説】
溶解は「溶ける」という意味。度は「度合」。
つまり溶解度は「水100gに対して質量が溶ける度合」のこと。

(2)イ

【解説】
図4のグラフは水100gに対して溶ける物質の質量を表している。
水温が20℃なのでx軸が20のところに注目すると、
塩化ナトリウム:約26g
硝酸カリウム :約32g と読み取れる。

実験①で使っている水の量は5gなので、
塩化ナトリウム:約1.3g
硝酸カリウム :約1.6g
と硝酸カリウムの方が約0.3g多い。
よって硝酸カリウムの方が溶け残る。

理科の問題は「グラフを読み取る」数学の力が必要になります。
中3の数学よりは難易度が低いので、ぜひ挑戦してみましょう。

(3)26°C

【解説】
図4のグラフを使いましょう。y軸が40のところに注目します。
y軸40の横線と硝酸カリウムのグラフが交わるのはx軸が20後半の辺りだと読み取れるので、25~27℃が正解。

(4)2 g

【解説】
実験①で5gの水に硝酸カリウムを3.0g加え、実験②で①の硝酸カリウムを全て溶かし切っている。
実験③では10℃まで冷却するので、図4のグラフでx軸が10のところに注目する。
すると水温10℃では水100gに対し、硝酸カリウム約22gが溶けることが読み取れる。
このとき実験③において使用している水は5g(100gの20分の1)なので、溶ける硝酸カリウムの量も20分の1である。
つまり22g÷20=1.1g
よって3.0g-1.1g=1.9g≒2g

(5)硝酸カリウムは水の温度によってとける質量が大きく変化するが、塩化ナトリウム(食塩)はほとんど変化しないため

【解説】
図4のグラフをみると、温度変化による物質の溶けやすさに違いがあることがわかる。
硝酸カリウムのように温度が高いと溶けやすい物質は、水温が下がると結晶が現れる。
塩化カリウムのように温度変化により差がない物質は、水温が下がってもあまり変化がない。

(6)ウ

【解説】
ア:物質が水に溶けきらずに浮遊している
イ:物質が水に溶けきらずに沈殿している
ウ:物質が水に溶けきっている
エ:水に物質が溶け込んでいない(ただの水)
ア・イの場合だと、結晶はろ紙の上に残るので、正解はウ。

「物質が水に溶けている」と言えるのは「液体に他の物質がまざって均一な液体になる」状態です。単なる物質の混ざり(混合)とは違う、と覚えましょう。

(7)ミョウバン

【解説】
図4のグラフにおいてx軸が80のところに注目する。
水温が80℃のとき、硝酸カリウムもミョウバンも60g全てが溶けきることが読み取れる。
水温80℃から徐々に左(温度が低いところ)に視線をうつすと、硝酸カリウムよりミョウバンのグラフが先に現れる。
よって正解はミョウバンである。