中学3年生 第1回診断テスト

2019年度 国語 問題二

解答と解説

(一)2

【解説】
口語:現代の言葉
文語:古い時代の言葉
自由詩:字数などに決まりがなく自由
定型詩:字数や句の数、配列などが一定(俳句や短歌や五七調など)
よって、この詩は2の口語自由詩である。

(二)2,5

【解説】
この問題では、「空」「風」「緑」で終わっている体言止めがみられる。また、「遠い地平へと誘われて 野を渡る」で風を人に見立てた擬人法が使われている。風は自然のものなので、本来は誘いにのることはない。

詩作の主な技法は押さえておきましょう。
倒置法:普通の語順と逆にする技法
体言止め:語尾を体言(名詞)で止める技法
反復法:同一または類似のごくをくり返す技法
省略法:言葉を省いて余韻を残す技法
擬人法:人以外のものを人に見立てて表現する技法

(三)(例)どんなに美しいことばでも言い表せないこと

【解説】
まず、「ことばの美しさ」という一文から”ことばは美しい”と作者が考えていることが分かる。
続いて、「越えようとする」から”季節の装いはことばと同等以上に美しい”という考えがみてとれる。よって、「ことば」でその「美しさ」を表現し切れないことが書けていれば正解

(四)ア 夏
   イ 野
   ウ 3

【解説】
ア 薔薇は初夏のころに咲く花なので、夏が正解。また、「空の青さ」や「木々の緑」も夏に使われる表現である。

空の表現を覚えましょう。
春:かすみがかった、ぼんやりとした
夏:青々とした
秋:高い、夕暮れ
冬:澄んだ、星空
※秋冬は夕方以降の情景を描いていることが多い
(植物の表現)
春:ほころぶ、萌黄、新緑
夏:香ぐわしい、青々とした、万緑
秋:色づいた、紅葉
冬:寒々しい ※植物があまり繁っていない

イ  「空」  :1行目に修飾された2行目 「梢の緑」:5行目に修飾された6行目
よって、4行目の「野」か「風」であると分かる。色彩についての言及なので、青や緑の「風」より青や緑の「野」のほうが自然である。

ウ 驚嘆:びっくりして感心すること
「ことばの美しさを越えようとする」から自然の美しさに感動・感心していることが読み取れるので、3が正解。
感謝⇒自然に感謝している描写はない
困惑⇒自然の美しさに感動はしているが、困ったり引いたりはしていない
期待⇒これから・未来のことではなく、現時点の描写であるので違う