中学2年生の「学習の診断(診断テスト)」は、毎年2月に行われます。範囲は中学1年生〜2年生で習ったこと。中1よりも計算・記述・作図の量がふえ、2年生の内容が中心になります。

この記事では、平成30年度〜令和6年度の中2診断テスト(7年分)を正答とねらいをもとに分析し、教科ごとの出題形式と、よく出る単元のランキングをまとめました。

この記事のポイント
・5教科とも大問の並びが毎年ほぼ同じ
・数学は連立方程式・一次関数・図形の証明が毎年出る。確率と箱ひげ図は7年間出ていない
・理科は電流(オームの法則)と化学変化と質量が7年連続。電流と磁界は出ていない
・社会は江戸時代と日本の諸地域が中心

中2の診断テストの基本

項目 内容
時期 2月(中学1年生と同じ日)
教科 国語・数学・英語・理科・社会の5教科
配点 各50点、合計250点
範囲 中学1年生〜2年生で習った内容(2年生の内容が中心)

診断テストのしくみは診断テスト(学習の診断)とはでくわしく解説しています。

国語の傾向と対策

毎年、小説(18点)→古文(8〜9点)→論説文・説明文(18〜19点)→作文(5点)の4題構成です。

頻出単元ランキング(6年中の出題年数)※令和元年度と令和2年度は国語が同じ問題だったため、6年分で数えています。

順位 単元 出題年数
1 漢字の読み4問・書き4問(毎年8点) 6/6
1 小説の心情を記述(20〜50字) 6/6
1 古文の歴史的仮名遣い(2問) 6/6
1 論説文の内容をまとめる記述 6/6
1 作文(135〜165字・2段落) 6/6
6 動詞の活用の種類と活用形 5/6
6 品詞の識別(形容詞・形容動詞・副詞など) 5/6
6 古文の会話文の範囲(初めと終わり) 5/6
6 段落の構成・文章の特徴 5/6
6 接続語・対義語・慣用句 5/6

対策:漢字8点と文法2〜3点、歴史的仮名遣い2点で、毎年10点以上が知識問題です。文法は中2で習う動詞の活用(五段・上一段・下一段・カ変・サ変)と品詞の見分け方を必ず復習しましょう。作文は「職業」に関するテーマが3回出ています。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の中2診断テストの出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|動詞の活用

図の下線部「見れ」の、活用の種類と活用形を答えましょう。

動詞の活用の類題
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答え:上一段活用・仮定形

「見る」は「ない」をつけると「見ない」で、「ない」の直前がイ段の音(み)になるので上一段活用です。「ば」に続く形は仮定形です。

類題2|品詞の識別(形容動詞)

図の下線部のうち、形容動詞はどれですか。ア〜エから1つ選びましょう。

品詞の識別の類題
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答え:ア(静かな)

形容動詞は「〜だ」で言い切れる言葉です(静かだ)。イ「小さな」は活用しない連体詞、ウ「大きい」は形容詞、エ「ゆっくり」は副詞です。

類題3|古文の歴史的仮名遣い

図の下線部「いふやう」「まゐり」を現代仮名遣いに直し、すべてひらがなで書きましょう。

歴史的仮名遣いの類題
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答え:いうよう/まいり

語の初め以外の「ふ」は「う」に直します。「やう」は「よう」と読みます。「ゐ」は「い」に直します。

数学の傾向と対策

7年間、計算(9点)→小問集合(8点)→図形(10点)→一次関数(6〜8点)→一次関数の利用(6〜8点)→連立方程式の文章題(3点)→証明(5〜6点)の形が続いています。

頻出単元ランキング(7年中の出題年数)

順位 単元 出題年数
1 式の計算・連立方程式の計算 7/7
1 等式の変形(〜について解く) 7/7
1 単項式・多項式(次数・係数) 7/7
1 平行線と角 7/7
1 多角形の内角・外角 7/7
1 一次関数の式・変化の割合・2直線の交点 7/7
1 一次関数の利用(動点・水そう・ダイヤグラム) 7/7
1 連立方程式の文章題(式・計算・答え) 7/7
1 三角形の合同の証明 7/7
1 連立方程式・交点の条件から係数を求める 7/7
11 平行線と面積(等積変形) 6/7
12 平行四辺形になる条件・特別な平行四辺形 5/7
13 直角三角形の合同 4/7

対策:問題1の計算9点と問題2の小問8点で、基本だけで17点あります。証明は毎年5〜6点分出るので、合同条件3つ+直角三角形の合同条件2つを書けるようにしておきましょう。なお、確率と箱ひげ図(データの活用)は7年間一度も出ていません。2月の時点ではまだ習っていない学校が多いためです。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の中2診断テストの出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|連立方程式・等式の変形

図の(1)の連立方程式を解きましょう。また、(2)の等式を a について解きましょう。

連立方程式と等式の変形の類題
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答え:(1) x=3, y=2 (2) a=ℓ/2 − b

(1) 下の式を3倍すると 3x−3y=3。上の式とたすと 5x=15 で x=3。これを代入して y=2 です。
(2) 両辺を2でわって ℓ/2=a+b、b を移項して a=ℓ/2−b です。

類題2|一次関数(2直線の交点)

図の直線ℓとmの交点Pの座標を求めましょう。

2直線の交点の類題
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答え:P(2, 3)

2つの式を連立方程式として解きます。2x−1=−x+5 より 3x=6、x=2。y=2×2−1=3 なので P(2, 3) です。

類題3|平行線と角

図で ℓ // m のとき、∠x の大きさを求めましょう。

平行線と角の類題
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答え:105°

∠x の頂点を通り、ℓ と m に平行な直線をひきます。錯角が等しいので、∠x=40°+65°=105° です。

英語の傾向と対策

中1・中3と同じく、リスニング(9〜10点)→発音・強勢→語句選択→書きかえ→並べかえ→資料の読み取り→英作文(4点)→長文(13点)の8題構成です。問題3〜5の一部は、教科書によって問題が分かれています。

頻出の文法ランキング(7年中の出題年数)

順位 文法・形式 出題年数
1 不定詞(名詞的・副詞的・形容詞的用法) 7/7
1 助動詞(must / have to / don’t have to) 7/7
1 接続詞(when / if / because / that) 7/7
1 比較(比較級・最上級・as〜as) 7/7
1 英作文(3文以上・20語以上) 7/7
6 There is / There are 6/7
6 同じ発音でつづりがちがう語(write / right など) 6/7
8 未来の表現(will / be going to) 5/7
8 動名詞 5/7
10 過去進行形 4/7

対策:英作文は中1の「15語以上」から「20語以上」に増えます。「将来の夢」が3回出ているので、My dream is to be 〜. から始める文を練習しておきましょう。不定詞の3つの用法と、must not(禁止)と don’t have to(不要)のちがいはほぼ毎年出ます。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の中2診断テストの出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|不定詞(形容詞的用法)

図の英文の( )内の語を正しく並べかえましょう。

不定詞の類題
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答え:I have many things to do today.

「するべきたくさんのこと」は many things to do で表します。to+動詞の原形が後ろから名詞を説明する形容詞的用法です。

類題2|There is / There are

Bの( )に入る英語を1語ずつ書きましょう。

There areの類題
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答え:There are

「〜があります」は There is / There are で表します。two big parks は複数なので are を使います。

類題3|助動詞(must not)

日本語に合うように、( )に入る英語を1語ずつ書きましょう。

must notの類題
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答え:must not

「〜してはいけない」(禁止)は must not+動詞の原形です。don’t have to は「〜しなくてよい」という意味なので注意しましょう。

理科の傾向と対策

毎年8題で、生物(問題1・2)→天気(問題3・4)→化学変化(問題5〜7)→電流(問題8)の順に出ます。化学の配点が約18点と最も大きいのが特徴です。

頻出単元ランキング(7年中の出題年数)

順位 単元 出題年数
1 電流と電圧・オームの法則(直列・並列) 7/7
1 化学変化と質量(銅・マグネシウムの酸化、質量保存) 7/7
1 前線・気圧配置・日本の天気 7/7
4 湿度・露点・雲のでき方 6/7
4 動物のからだ(刺激と反応・消化・呼吸・血液) 6/7
4 分解(炭酸水素ナトリウム・水の電気分解) 6/7
7 酸化銅の還元 3/7
7 化学変化と熱(化学かいろ・冷却パック) 3/7
7 鉄と硫黄の反応 3/7
7 光合成・植物のはたらき 3/7
11 細胞のつくり 2/7

対策:計算問題はオームの法則・質量の比(銅:酸素=4:1、マグネシウム:酸素=3:2)・湿度の3つが定番です。グラフや回路図の作図も毎年出ます。一方、電流と磁界(モーター・電磁誘導)は7年間出ていません。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の中2診断テストの出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|電流(オームの法則)

図の(1)(2)の回路で、回路を流れる電流はそれぞれ何Aですか。

オームの法則の類題
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答え:(1) 0.3A (2) 0.2A

電流[A]=電圧[V]÷抵抗[Ω]です。(1) 6÷20=0.3A。(2) 直列回路の全体の抵抗は 10+20=30Ω なので、6÷30=0.2A です。

類題2|化学変化と質量(マグネシウムの酸化)

図は、マグネシウムを加熱したときの、マグネシウムの質量とできた酸化マグネシウムの質量の関係です。マグネシウム1.5gを完全に酸化させると、結びつく酸素は何gですか。

マグネシウムの酸化の類題
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答え:1.0g

グラフより、マグネシウム0.3gから酸化マグネシウム0.5gができるので、マグネシウム:酸素=0.3:0.2=3:2です。1.5gと結びつく酸素は 1.5×2/3=1.0g です。

類題3|湿度と露点

図の表と条件から、この部屋の湿度は何%ですか。小数第1位を四捨五入して答えましょう。

湿度の計算の類題
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答え:41%

くもり始めた10℃が露点なので、空気1m³中の水蒸気量は9.4gです。湿度=9.4÷23.1×100=40.6… で約41%です。

社会の傾向と対策

歴史(問題1〜3)と地理(問題4〜7)がほぼ半分ずつです。歴史は戦国時代〜江戸時代〜開国、地理は世界の州1つ+日本の諸地域が中心です。

頻出単元ランキング(7年中の出題年数)

分野 よく出る単元 出題年数
歴史 江戸幕府の政治(大名統制・三大改革・田沼の政治) 7/7
歴史 ヨーロッパの歴史(十字軍・大航海時代・宗教改革・市民革命) 7/7
歴史 開国と不平等条約(日米修好通商条約) 6/7
歴史 安土桃山時代(楽市・楽座・刀狩・太閤検地) 5/7
歴史 江戸の文化(元禄文化・化政文化・寺子屋) 5/7
地理 日本の諸地域(関東・中国四国・近畿など) 7/7
地理 気候と雨温図・季節風 6/7
地理 地形図の読み取り(縮尺・方位・等高線) 5/7
地理 世界の州(オセアニア・南アメリカなど) 7/7
地理 時差の計算・標準時子午線 4/7

対策:記述問題が毎年5〜10問出ます。「参勤交代のねらい」「不平等条約の内容」「季節風と降水量」など、理由を1文で説明する練習が点数に直結します。地図への作図(山地・航路・断面図など)も毎年1〜2問出ます。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の中2診断テストの出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|江戸の改革

図の政策を行った改革の名前と、その改革を行った人物を答えましょう。

江戸の改革の類題
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答え:享保の改革・徳川吉宗

目安箱・公事方御定書・上げ米の制は、8代将軍徳川吉宗の享保の改革です。寛政の改革(松平定信)・天保の改革(水野忠邦)・田沼意次の政治と区別しておきましょう。

類題2|地形図(縮尺の計算)

2万5千分の1の地形図で、A駅からB神社までは地図上で4cmでした。実際の距離は何mですか。

地形図の縮尺の類題
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答え:1000m

実際の距離=地図上の長さ×縮尺の分母です。4cm×25000=100000cm=1000m(1km)です。

類題3|開国と不平等条約

日米修好通商条約で、日本に不利だった点を2つ答えましょう。

不平等条約の類題
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答え:領事裁判権(治外法権)を認めた/関税自主権がなかった

日本で罪をおかした外国人を日本の法律で裁けず、輸入品にかける関税の率を日本が自由に決められませんでした。記述問題でよく問われます。

勉強の進め方

2月の本番までの具体的な進め方は、中学2年生 診断テストまでの勉強計画にまとめています。中2の2月は、高校入試までちょうど1年です。この診断テストの点数が、志望校を考えるスタートラインになります。

受験専門塾 岡川塾(高松市)
中学1・2年生の「定期テスト+診断テスト」対策
✓ 中1・中2の講座は定期テストと診断テストの対策に特化
✓ 暗記講座・英単語道場で、診断テストに必要な基礎をかためる
✓ 香東校(円座町)・牟礼校(高松町)・瓦町校(塩上町)の3校舎

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