中学1年生の「学習の診断(診断テスト)」は、毎年2月に行われます。範囲は中学1年生で習ったことすべて。定期テストとは問題の形も量もちがうので、傾向を知っているかどうかで点数に大きな差がつきます。

この記事では、平成29年度〜令和5年度の中1診断テスト(最大7年分)を解答・解説をもとに分析し、教科ごとの出題形式と、よく出る単元のランキングをまとめました。

この記事のポイント
・5教科とも大問の並びが毎年ほぼ同じ。形式を知るだけで時間配分が楽になる
・数学は「計算→小問→比例・反比例→図形→方程式の文章題」の形が続いている
・理科は植物・大地・物質・光や力の4分野から毎年まんべんなく出る

中1の診断テストの基本

項目 内容
時期 2月(中学1・2年生は同じ日)
教科 国語・数学・英語・理科・社会の5教科
配点 各50点、合計250点
範囲 中学1年生で習った内容すべて(小学校の内容もふくむ)

診断テストのしくみは診断テスト(学習の診断)とはでくわしく解説しています。

国語の傾向と対策

近年は小説(16点)→詩(6点)→古文(7〜8点)→論説文(15〜16点)→作文(5点)の5題構成です。

よく出る問題 出題のされ方
漢字の読み・書き 小説で読み4問、論説文で書き4問。毎年8点分
登場人物の心情の記述 「〜から」「〜気持ち」で20〜50字程度
論説文の内容をまとめる記述 30〜40字程度で筆者の考えをまとめる
文法(文節・文の成分) 文節の数、係り受け、補助の関係など
古文の歴史的仮名遣い 「はひふへほ→わいうえお」の書き直し
作文 135〜165字。自分の体験と考えを書く

対策:漢字と歴史的仮名遣い、文法の基本で取れる点は10点以上あります。記述は「文末を『から』『こと』でしめる」だけで減点を防げます。作文は1段落で、体験→考えの順に書く型を決めておきましょう。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の中1診断テストの出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|文節の区切り

図の文は、いくつの文節に分けられますか。

文節の区切りの類題
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答え:5文節

「弟が/公園で/楽しそうに/遊んで/いる。」の5つです。「遊んでいる」は「遊んで」と「いる」の2文節に分かれます(補助の関係)。「ネ」を入れて区切れるところが文節の切れ目です。

類題2|古文の歴史的仮名遣い

図の下線部「をかし」「思ふ」を現代仮名遣いに直し、すべてひらがなで書きましょう。

歴史的仮名遣いの類題
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答え:おかし/おもう

「を」は「お」に直します。語の初め以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」は「わ・い・う・え・お」になるので、「思ふ」は「おもう」です。

類題3|係り受け

図の文で、下線部「白い」はどの文節にかかりますか。ア〜ウから1つ選びましょう。

係り受けの類題
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答え:イ(犬が)

「白い→犬が」「大きな→犬が」とつなげて、意味が通るかどうかで確かめます。「白い大きな」「白い走る」では意味が通りません。

数学の傾向と対策

確認した5年分(平成29年度・令和元年度・3年度・4年度・5年度)すべてで、大問の並びがまったく同じです。

大問 内容 配点
問題1 計算5問(正負の数・文字式・式の値・1次方程式) 9点
問題2 小問集合(絶対値・素因数分解・数量を式で表す・比例式など) 12点
問題3 比例・反比例の基本 6〜8点
問題4 比例・反比例のグラフの応用(面積・座標) 6〜8点
問題5 平面図形・空間図形・作図 10〜12点
問題6 1次方程式の文章題(式・計算・答え) 3点

頻出単元ランキング(5年中の出題年数)

順位 単元 出題年数
1 正負の数・文字式・1次方程式の計算 5/5
1 比例・反比例(式・グラフ) 5/5
1 作図(垂直二等分線・角の二等分線・接線) 5/5
1 1次方程式の文章題 5/5
1 比例式 5/5
1 空間内の直線の位置関係(ねじれの位置) 5/5
1 数量の関係を式・不等式で表す 5/5
1 図形の移動(対称移動・回転移動) 5/5
9 おうぎ形の弧・面積・中心角 4/5
9 素因数分解 4/5
9 投影図・回転体 4/5
12 正負の数の利用(平均・基準との差) 3/5

対策:問題1の計算9点は全員が取りたい問題です。比例・反比例は「比例定数を求める→式を作る→代入する」の流れを固めれば、問題3・4の大半が取れます。作図は毎年2点で出るので、基本の3つの作図は必ず練習しておきましょう。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の中1診断テストの出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|正負の数・文字式の計算

図の(1)(2)を計算しましょう。

正負の数と文字式の計算の類題
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答え:(1) −19 (2) 4x+5

(1) −3²は「3²にマイナスをつけたもの」なので −9 です。−9+(−10)=−19。
(2) 6x−3−2x+8=4x+5。−2をかけるとき、−4の符号が+8に変わるところに注意します。

類題2|比例・反比例

図の双曲線は反比例 y=a/x のグラフで、点A(2, 6)を通ります。
(1) aの値を求めましょう。
(2) x=−3 のときのyの値を求めましょう。

反比例のグラフの類題
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答え:(1) a=12 (2) y=−4

(1) 反比例は xy=a なので、a=2×6=12 です。
(2) y=12/x に x=−3 を代入して、y=12÷(−3)=−4 です。

類題3|おうぎ形

図は、半径6cm、中心角120°のおうぎ形です。弧の長さと面積を求めましょう。円周率はπとします。

おうぎ形の類題
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答え:弧の長さ 4π cm/面積 12π cm²

120°は360°の1/3です。弧の長さは 2π×6×1/3=4π(cm)。面積は π×6²×1/3=12π(cm²)です。

英語の傾向と対策

中3と同じく、リスニング→発音・強勢→対話文→書きかえ→並べかえ→資料の読み取り→英作文→長文の8題構成です。

よく出る問題 ポイント
リスニング(10点) A:絵・B:応答・C:まとまった英文。毎年10点
疑問詞の疑問文 What / When / Where / How many / What kind of など
一般動詞と三人称単数のs likes / plays など。書きかえ・並べかえで必ず出る
canの文 You can see 〜. の語順
現在進行形・過去形 教科書によって範囲が変わる部分(東京書籍・開隆堂・啓林館で問題が分かれる)
英作文(4点) 3文以上・15語以上で自分のことを書く
長文読解(13点) 会話の空所補充、英問英答、内容一致2つ選ぶ

対策:英作文は「I like 〜. I play 〜 every day. It is fun.」のような簡単な文で十分です。15語以上・3文以上の条件を守ることが最優先です。並べかえは疑問詞の疑問文の語順でミスが多いので、教科書の本文を書き写して覚えましょう。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の中1診断テストの出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|三人称単数のs

図の英文の( )内の語を、正しい形に直しましょう。

三人称単数のsの類題
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答え:plays

主語の Ken は三人称単数で、every Sunday(毎週日曜日)から現在の文だとわかります。play に s をつけて plays にします。

類題2|疑問詞の疑問文(並べかえ)

Bの答えに合うように、Aの( )内の語を正しく並べかえましょう。

How manyの疑問文の類題
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答え:How many books do you have?

数をたずねるときは「How many+名詞の複数形」を文の最初に置き、そのあとに do you have と続けます。

類題3|現在進行形

図の会話が成り立つように、Bの( )に入る英語を1語ずつ書きましょう。

現在進行形の類題
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答え:am doing

「今何をしているの?」には「I am+動詞のing形」で答えます。主語が I なので be動詞は am です。

理科の傾向と対策

7年間すべて8題で、植物・動物(問題1〜3)→大地(問題4)→物質(問題5・6)→光・音・力(問題7・8)の順に出ます。

順位 単元 出題年数
1 花のつくり・植物の分類 7/7
1 大地の変化(火山・岩石・地震) 7/7
3 光(反射・屈折・凸レンズ) 6/7
3 力(ばね・フックの法則・重力・圧力) 6/7
5 動物の分類 4/7
5 顕微鏡・ルーペの使い方 4/7
5 密度(メスシリンダーの読み方) 4/7
5 火山・火成岩(等粒状組織・斑状組織) 4/7
9 光合成の対照実験 3/7
9 地震(初期微動・主要動・P波S波) 3/7
9 溶解度・再結晶・質量パーセント濃度 3/7
9 状態変化・蒸留 3/7
13 気体の性質と集め方 2/7
13 白い粉末の区別(有機物・無機物) 2/7
13 音の性質 2/7

対策:計算問題は密度(質量÷体積)、質量パーセント濃度、地震の速さ(距離÷時間)、ばねののびが定番です。メスシリンダーは「最小目盛りの10分の1まで読む」が毎年のように問われます。

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類題1|花のつくり

図は、ある花の断面を模式的に表したものです。
(1) Bの部分を何といいますか。
(2) 受粉したあと、Aの部分は成長して何になりますか。

花のつくりの類題
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答え:(1) 胚珠 (2) 果実

Aは子房、Bは子房の中にある胚珠です。受粉すると、子房は果実に、胚珠は種子になります。胚珠が子房の中にある植物を被子植物といいます。

類題2|密度とメスシリンダー

水を入れたメスシリンダーに質量31.6gの金属を入れたところ、図のように水面が上がりました。
(1) 金属の体積は何cm³ですか。
(2) 金属の密度は何g/cm³ですか。

密度の類題
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答え:(1) 4.0 cm³ (2) 7.9 g/cm³

目盛りは液面の平らなところ(へこんだ一番下)を真横から読みます。50.0cm³→54.0cm³ なので体積は4.0cm³。密度=質量÷体積=31.6÷4.0=7.9g/cm³ です。

類題3|ばねののび(フックの法則)

図は、ばねを引く力の大きさと、ばねののびの関係を表したグラフです。
(1) 0.6Nの力で引いたときの、ばねののびは何cmですか。
(2) ばねののびが4.0cmのとき、ばねを引く力は何Nですか。

ばねののびの類題
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答え:(1) 3.0cm (2) 0.8N

グラフより、0.2Nで1.0cmのびるので、のびは力の大きさに比例します(フックの法則)。0.6Nは0.2Nの3倍なので3.0cm。4.0cmは1.0cmの4倍なので 0.2×4=0.8N です。

社会の傾向と対策

歴史(古代文明〜鎌倉・室町時代)と地理(世界の姿・世界の地域・日本の位置)から出題されます。令和元年度・3年度・4年度・5年度の4年分で見ると、次の単元がくり返し出ています。

分野 よく出る単元 出題年数(4年中)
歴史 古代文明(エジプト・メソポタミア・中国)と文字 4/4
歴史 律令国家・班田収授法 4/4
歴史 鎌倉幕府・武士の政治 4/4
歴史 摂関政治・院政 3/4
歴史 年代の並べかえ 3/4
地理 6大陸・3大洋 4/4
地理 世界地図の図法・方位 4/4
地理 世界の気候と雨温図 4/4
地理 時差の計算 3/4
地理 日本の位置・領土・都道府県 3/4

対策:記述問題は毎年2〜3問(2点)出ます。「律令の仕組み」「世界地図が正確に表せない理由」「気候に合わせた暮らし」など、教科書の太字の理由を1文で説明できるようにしておきましょう。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
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類題1|時差の計算

東京が1月1日午前10時のとき、ロサンゼルス(西経120度の経線が標準時子午線)は何月何日の何時ですか。

時差の計算の類題
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答え:12月31日 午後5時

東経と西経をまたぐときは経度を足します。135+120=255度、255÷15=17時間の時差です。ロサンゼルスは東京より17時間遅いので、1月1日午前10時の17時間前の、12月31日午後5時になります。

類題2|雨温図の読み取り

図の雨温図に当てはまる気候帯を、ア〜エから1つ選びましょう。
ア 熱帯 イ 乾燥帯 ウ 温帯 エ 冷帯(亜寒帯)

雨温図の類題
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答え:ア(熱帯)

1年中気温が25℃以上と高く、降水量も多いのが熱帯の特徴です。乾燥帯は降水量が少なく、温帯・冷帯は季節による気温の変化が大きくなります。

類題3|律令国家のしくみ

図の(A)(B)に当てはまる語を書きましょう。また、このように土地をあたえるしくみを何といいますか。

律令国家のしくみの類題
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答え:A 口分田 B 租/班田収授法

奈良時代は、戸籍にもとづいて6歳以上の男女に口分田をあたえ、死ぬと国に返させました。これを班田収授法といいます。租は稲、調は特産物、庸は布などを納める税です。

勉強の進め方

2月の本番までの具体的な進め方は、中学1年生 診断テストまでの勉強計画にまとめています。

受験専門塾 岡川塾(高松市)
中学1・2年生の「定期テスト+診断テスト」対策
✓ 中1・中2の講座は定期テストと診断テストの対策に特化
✓ 暗記講座・英単語道場で、診断テストに必要な基礎をかためる
✓ 香東校(円座町)・牟礼校(高松町)・瓦町校(塩上町)の3校舎

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