第2回の「学習の診断(診断テスト)」は、夏休み明けの9月上旬に行われるテストです。理科と社会は中1・中2の内容だけから出題され、数学・英語・国語も中1・中2の内容が中心です。つまり第2回は、夏休みにどれだけ中1・中2の復習ができたかがそのまま点数に出るテストです。

この記事では、令和元年度〜令和6年度の第2回(6年分)を正答とねらいをもとに分析し、教科ごとの出題形式と、よく出る単元のランキングをまとめました。

この記事のポイント
・理科・社会は中1・中2の範囲だけ。社会は歴史3題・地理3題で、公民は6年とも出ていない
・国語は古文のかわりに漢詩。作文は「賛成か反対か」を200字程度で書く
・数学は証明が毎年2題(三角形の合同・平行四辺形)。二次方程式・関数y=ax²は出ない
・理科は天気が6年とも出て、そのうち5年は2題

第2回の基本

項目 内容
時期 9月上旬(夏休み明けすぐ。正確な日程は学校の予定表で確認)
教科 国語・数学・英語・理科・社会の5教科
配点 各50点、合計250点
範囲 中1・中2の全範囲+中3の1学期の一部(数学は因数分解・平方根、英語は教科書の前半、国語の漢字は1学期までに習うもの)
理科・社会 中1・中2の内容だけ(中3の内容は出ない)

診断テストのしくみは診断テスト(学習の診断)とはでくわしく解説しています。

国語の傾向と対策

毎年、小説(17〜18点)→漢詩・俳句・短歌(8〜9点)→論説文・説明文(17〜18点)→作文(6点)の4題構成です。古文は6年とも出ていません。そのかわりに、李白・杜甫・王維などの漢詩が毎年出ています。

頻出単元ランキング(6年中の出題年数)

順位 単元 出題年数
1 漢字の読み4問・書き4問(毎年8点) 6/6
1 小説の心情・理由を記述 6/6
1 漢詩(形式・書き下し文・返り点) 6/6
1 論説文・説明文の内容を記述 6/6
1 文法(動詞の活用・品詞の識別) 6/6
1 作文(賛成か反対かを200字程度で書く) 6/6
7 俳句・短歌(季語・表現技法) 5/6
8 慣用句・故事成語・四字熟語 4/6
9 接続詞 3/6

対策:作文は6年とも「〇〇すべきだ」という意見に賛成か反対かを書く形です(運転免許の年齢制限、レジ袋の有料化、中学生の自転車免許制、オリンピックの毎年開催、公共施設の名前に方言を使う、招待状を自分たちで作る)。前の段落で立場と理由、後の段落で根拠となる体験を書く二段落構成で、180〜220字にまとめる練習をしておきましょう。漢詩は「五言・七言」「絶句・律詩」の見分け方と、返り点の読み方がよく問われます。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の第2回の出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|動詞の活用

図の下線部「読ま」の活用の種類と活用形を答えましょう。

動詞の活用の類題
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答え:五段活用・未然形

「ない」をつけると「読まない」で、直前がア段の音(ま)になるので五段活用です。「ない」に続く形は未然形です。動詞の活用は6年とも出ています。

類題2|漢詩の形式

図の漢詩の形式を、漢字4字で答えましょう。

漢詩の形式の類題
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答え:五言絶句

1句が5字で、4句からできているので五言絶句です。1句7字なら七言、8句なら律詩になります。第2回は古文が出ないかわりに、漢詩が6年とも出ています。

類題3|返り点と書き下し文

図の漢文を、書き下し文に直しましょう。

返り点の類題
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答え:春眠暁を覚えず

レ点は、すぐ下の1字から先に読んで、上の字にもどる記号です。「春眠」→「暁」→「覚」→「不」の順に読みます。「不」は助動詞なので、書き下し文ではひらがなの「ず」にします。

数学の傾向と対策

毎年、計算(9点)→小問(10点)→図形の角・平行四辺形(10点)→確率(4〜6点)→一次関数(6〜8点)→連立方程式の文章題(3点)→証明2題(各3点)の構成です。中3の内容は因数分解と平方根までで、二次方程式・関数y=ax²・相似は6年とも出ていません。

頻出単元ランキング(6年中の出題年数)

順位 単元 出題年数
1 計算(連立方程式・因数分解) 6/6
1 等式の変形・式の値 6/6
1 平行線と角・多角形の角 6/6
1 平行四辺形(角・長さ・なる条件) 6/6
1 平行線と面積(等積変形) 6/6
1 確率 6/6
1 一次関数(交点・面積) 6/6
1 連立方程式の文章題(式・計算・答え) 6/6
1 証明(三角形の合同・平行四辺形) 6/6
10 平方根の計算・性質(大小、√の中を整数にする) 5/6
11 素因数分解 2/6
12 箱ひげ図 1/6

対策:中2の図形(平行線と角・合同・平行四辺形)と一次関数だけで、50点中20点以上が出ます。証明は毎年「三角形の合同」と「平行四辺形であることの証明」の2題なので、平行四辺形になるための5つの条件は必ず書けるようにしましょう。連立方程式の文章題は「式・計算・答え」をすべて書く形です。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の第2回の出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|平行線と角

図で ℓ//m のとき、∠x の大きさを求めましょう。

平行線と角の類題
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答え:70°

∠x の頂点を通り ℓ に平行な直線をひくと、錯角が等しいので ∠x=40°+30°=70° になります。折れ線の角は「へこんだ側の角の和」で求められます。図形の角は6年とも問題3で出ています。

類題2|確率

図の問題に答えましょう。

確率の類題
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答え:1/9

目の出方は全部で 6×6=36 通り。和が5になるのは (1,4)(2,3)(3,2)(4,1) の4通りなので、4/36=1/9 です。表をかいて数えると、数えもれを防げます。

類題3|一次関数(2直線の交点)

図の2直線の交点Pの座標を求めましょう。

一次関数の類題
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答え:P(2, 5)

2つの式を連立方程式として解きます。2x+1=−x+7 より 3x=6、x=2。y=2×2+1=5 なので P(2, 5) です。一次関数は6年とも問題5で出ています。

英語の傾向と対策

リスニング(9〜10点、A〜Cの3パート)→発音・語い→対話文の空所補充→語の補充→並べかえ→資料の読み取り→英作文(4点)→長文(13点)の構成です。令和3年度からは、問題4・5の後半が教科書ごとの選択問題になっています。

頻出の文法ランキング(6年中の出題年数)

順位 文法・形式 出題年数
1 現在完了(経験・継続・完了) 6/6
1 不定詞(名詞的・形容詞的・副詞的用法) 6/6
1 SVOC(make / call / keep A B) 6/6
1 英作文(3文以上・20語以上) 6/6
5 比較(比較級・最上級) 5/6
5 受け身 5/6
7 間接疑問 4/6
7 現在完了進行形 4/6

対策:英作文は「読書とスポーツ、どちらが大切か」「いちばん好きな月は」「海と山、どちらに行くべきか」など、自分の考えと理由を書く形が中心です(令和元年度は絵の説明、令和2年度は名所の紹介)。中3の1学期に習う現在完了は6年とも出ているので、経験・継続・完了の3つの使い方を夏休み中に固めましょう。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の第2回の出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|現在完了(継続)

日本語に合うように、( )に入る英語を1語ずつ書きましょう。

現在完了の類題
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答え:lived/for

「ずっと〜している」は have+過去分詞(現在完了の継続)で表します。期間を表すときは for、始まった時を表すときは since を使います。現在完了は6年とも出ています。

類題2|比較(最上級)

( )内の語を正しく並べかえましょう。

最上級の類題
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答え:This is the most interesting book of all.

長い形容詞の最上級は the most+形容詞です。「すべての中で」のように複数のものの中では of、「クラスの中で」のように範囲・場所では in を使います。

類題3|受け身

sing を正しい形にして、Bの( )に入れましょう。

受け身の類題
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答え:sung

「〜される」は be動詞+過去分詞(受け身)です。sing の過去分詞は sung(sing-sang-sung)。不規則動詞の過去分詞は、受け身と現在完了の両方で使うので必ず覚えましょう。

理科の傾向と対策

毎年8題で、生物2題・地学2題・化学2題・物理2題。すべて中1・中2の内容で、中3の単元は出ません。

頻出単元ランキング(6年中の出題年数)

順位 単元 出題年数
1 天気(気象観測・湿度・雲・前線・日本の天気) 6/6(うち5年は2題)
1 電流(オームの法則・電流と磁界・電磁誘導・発熱) 6/6
1 中2の化学変化(還元・熱分解・質量保存・電気分解) 6/6
1 中1の物質(状態変化・気体・溶解度・蒸留) 6/6
1 植物のつくり(花・根と茎・蒸散・光合成) 6/6
1 中1の物理(光・音・力・浮力) 6/6
7 動物のからだ(心臓・刺激と反応・消化) 4/6
8 細胞・顕微鏡 3/6

対策:いちばん出るのは天気です。湿度の計算、露点、前線と天気の変化は必ず出ると考えて準備しましょう。化学は「質量の比」、物理は「オームの法則」の計算がよく出ます。理科は8つの分野から1題ずつ出るので、苦手な分野を1つも残さないことが大切です。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
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類題1|天気(湿度)

図の表を使って、部屋の湿度を求めましょう。

湿度の類題
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答え:50%

湿度〔%〕=空気1m³中の水蒸気量 ÷ その気温の飽和水蒸気量 ×100 です。8.65÷17.3×100=50 になります。天気の単元は6年とも出ていて、そのうち5年は2題出ています。

類題2|化学変化と質量

図の問題に答えましょう。

化学変化と質量の類題
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答え:2.5g

銅:酸化銅=0.8:1.0=4:5 です。銅 2.0g なら、2.0×5/4=2.5g の酸化銅ができます。結びついた酸素は 0.5g です。中2の化学変化は6年とも出ています。

類題3|電流(オームの法則)

図の回路で、電流計が示す値を求めましょう。

オームの法則の類題
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答え:0.3A

電流〔A〕=電圧〔V〕÷抵抗〔Ω〕なので、6÷20=0.3A です。電流の単元は6年とも最後の問題8で出ています。

社会の傾向と対策

毎年、歴史3題(問題1〜3)→地理3題(問題4〜6)の構成で、公民は6年とも出ていません。

頻出単元ランキング(6年中の出題年数)

分野 よく出る単元 出題年数
歴史 江戸時代(幕府のしくみ・鎖国・三大改革) 6/6
歴史 明治時代(地租改正・憲法・条約改正・日清日露戦争) 6/6
歴史 戦後の日本(戦後改革・高度経済成長・沖縄返還など) 4/6
歴史 大航海時代・宗教改革(世界史) 3/6
地理 日本の地方(九州・東北・中国四国・中部など) 6/6
地理 地形図の読み取り(縮尺・方位・地図記号) 4/6
地理 世界の姿・気候・時差 3/6
地理 日本の工業・貿易 3/6

対策:記述問題が毎年何問も出て、グラフや地図への作図問題も6年中5年出ています。歴史は江戸と明治が中心なので、「なぜその政策をしたのか」を1文で書く練習が効果的です。地理は日本の地方ごとに、気候・農業・工業の特色を整理しておきましょう。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の第2回の出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|江戸時代の改革

図の政策を行った将軍はだれですか。

享保の改革の類題
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答え:徳川吉宗(享保の改革)

目安箱・公事方御定書・上げ米の制は、8代将軍徳川吉宗の享保の改革です。寛政の改革(松平定信)、天保の改革(水野忠邦)と区別し、3つの改革を年代順に並べられるようにしましょう。

類題2|地形図の縮尺

図の地形図で、A〜B間の実際の距離を求めましょう。

地形図の縮尺の類題
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答え:1km

実際の距離=地図上の長さ×縮尺の分母です。4cm×25000=100000cm=1000m=1km になります。地形図は方位・地図記号・等高線とあわせてよく出ます。

類題3|明治維新

図の改革を何といいますか。

地租改正の類題
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答え:地租改正

地価の3%を現金で納めさせ、政府の収入を安定させるための改革です。それまでの年貢(米)との違いを、記述で説明できるようにしておきましょう。

勉強の進め方

第2回までの具体的な進め方は、第2回診断テストまでの勉強計画にまとめています。第2回で中1・中2の苦手を見つけておくと、第3回以降の診断テストや入試対策がぐっと楽になります。高校別の目安は香川県の高校別 診断テスト目安点一覧を参考にしてください。

香川県 診断テスト研究所
第2回 診断テスト対策問題集
✓ 中学3年生 第2回の問題集を販売中(第1〜4回を販売中)
✓ 5教科を1冊に。中1・中2の総復習と中3の1学期の内容を本番形式で練習できる
✓ わからないところはLINEで質問できる

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