総合1回の「学習の診断(診断テスト)」は、第5回(1月6日)の約2週間後、1月21日に行われる、中学3年間のほぼ全範囲から出題されるテストです。公立高校入試に最も近い形の実戦テストになります。

この記事では、令和元年度・2年度・5年度・6年度の総合1回(4年分)を正答とねらいをもとに分析し、教科ごとの出題形式と、よく出る単元のランキングをまとめました。

この記事のポイント
・第5回まで出なかった三平方の定理・データの活用・財政などが加わる
・数学は問題1が19点の小問集合。計算と小問で4割近くが決まる
・英語は仮定法が令和5年度・6年度と2年連続で出題
・理科・社会は中1・中2の復習の割合が大きい

総合1回の基本

項目 内容
時期 1月21日(第5回の約2週間後)
教科 国語・数学・英語・理科・社会の5教科
配点 各50点、合計250点(公立高校入試と同じ形)
範囲 中学3年間。中3は標本調査など最後の単元をのぞいてほぼ全部

診断テストのしくみは診断テスト(学習の診断)とはでくわしく解説しています。

国語の傾向と対策

毎年、小説(17点)→古文(8〜9点)→論説文・説明文(16〜17点)→作文(8点)の4題構成です。作文は令和5年度から「300字以内・9行以上」の条件がついています。

頻出単元ランキング(4年中の出題年数)

順位 単元 出題年数
1 漢字の読み4問・書き4問(毎年8点) 4/4
1 小説の心情・理由を記述(20〜40字) 4/4
1 古文の歴史的仮名遣い 4/4
1 論説文の内容を記述(最大60字程度) 4/4
1 文法(品詞・単語の数・活用・文の成分) 4/4
1 作文(体験をもとに自分の考えを書く) 4/4
7 ことわざ・慣用句・対義語 3/4
7 接続語 3/4
7 段落の構成・文章の展開 3/4

対策:作文は4年とも「自分の体験をもとに考えを書く」形です(平成の出来事・私を変えた出来事・おすすめの勉強法・ことわざ)。①体験→②そこから考えたこと→③これからどうするかの型で、300字以内にまとめる練習をしておきましょう。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の総合1回の出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|単語の区切り

図の文は、いくつの単語に分けられますか。

単語の区切りの類題
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答え:5単語

「花/が/きれいに/咲い/た」の5つです。「が」(助詞)と「た」(助動詞)も1つの単語として数えます。「きれいに」は形容動詞なので1単語です。

類題2|ことわざの意味

「急がば回れ」の意味に最も近いものを、ア〜ウから1つ選びましょう。

ことわざの類題
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答え:ア

イは「善は急げ」、ウは「ちりも積もれば山となる」の意味です。令和6年度は、この3つのことわざから1つ選んで作文を書く問題が出ました。

類題3|古文の歴史的仮名遣い

図の古文(『土佐日記』の冒頭)を、すべてひらがなの現代仮名遣いに直しましょう。

歴史的仮名遣いの類題
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答え:おとこもすなるにっきというものを

「を」は「お」、語の初め以外の「ふ」は「う」に直します。「すなる」は「するという」という意味です。

数学の傾向と対策

総合1回は形が変わり、小問集合(19点)→図形(10点)→データの活用(4点)→確率または規則性(4点)→関数(7点)→方程式の文章題(3点)→証明(3〜6点)の構成です。

頻出単元ランキング(4年中の出題年数)

順位 単元 出題年数
1 因数分解・平方根の計算 4/4
1 二次方程式 4/4
1 平方根の性質(√の中を自然数にする・近似値) 4/4
1 三平方の定理(特別な直角三角形をふくむ) 4/4
1 データの活用(ヒストグラム・代表値・箱ひげ図) 4/4
1 相似(線分比・面積比・証明) 4/4
1 関数の問題で式・計算・答えを書く(二次方程式) 4/4
1 連立方程式の文章題 4/4
1 証明(合同・相似) 4/4
10 関数y=ax² 3/4
10 円周角の定理(逆をふくむ) 3/4
10 立体の体積・表面積 3/4
13 確率 2/4
13 規則性 2/4

対策:問題1の19点は、計算5問と小問5問です。ここで15点以上取れるかどうかで、合計点が大きく変わります。三平方の定理は第5回までは出ませんでしたが、総合1回では4年とも出ています。30°・60°・90°と45°・45°・90°の辺の比は必ず覚えましょう。なお、標本調査は4年とも出ていません。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の総合1回の出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|平方根の性質

図の条件に合う自然数 n を、すべて求めましょう。

平方根の性質の類題
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答え:n=4, 11, 16, 19

√の中が平方数(1, 4, 9, 16)になればよいので、20−n=1, 4, 9, 16 です。n=19, 16, 11, 4 になります。平方根の性質は4年とも問題1で出ています。

類題2|三平方の定理(特別な直角三角形)

図の直角三角形で、BC と AB の長さを求めましょう。

三平方の定理の類題
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答え:BC=4cm, AB=4√3 cm

30°・60°・90°の直角三角形の辺の比は 1:2:√3 です。斜辺AC=8cm なので、BC=4cm、AB=4√3 cm になります。第5回までは出なかった三平方の定理が、総合1回では4年とも出ています。

類題3|データの活用(箱ひげ図)

図の箱ひげ図から、(1) 範囲 (2) 四分位範囲 (3) 中央値 を読み取りましょう。

箱ひげ図の類題
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答え:(1) 12冊 (2) 5冊 (3) 7冊

範囲=最大値−最小値=14−2=12。四分位範囲=第3四分位数−第1四分位数=10−5=5。箱の中の線が中央値で7です。

英語の傾向と対策

リスニング(9〜10点、A〜Eの5パート)→発音・語句→対話文の空所補充→語の補充→並べかえ→資料の読み取り→英作文(4点)→長文(13点)の構成です。

頻出の文法ランキング(4年中の出題年数)

順位 文法・形式 出題年数
1 関係代名詞 4/4
1 現在完了(経験・継続・完了) 4/4
1 受け身 4/4
1 英作文(3文以上・25語以上) 4/4
5 分詞の後置修飾 3/4
5 間接疑問 3/4
5 疑問詞+to(how to / where to) 3/4
8 仮定法(If 〜 were / I wish) 2/4(令和5・6年度)
8 関係代名詞の省略(接触節) 2/4

対策:英作文は「AとBのどちらが好きか」「スマートフォンは中学生によいか」など、立場を決めて理由を書く形が中心です。仮定法は令和5年度・6年度と2年続けて出ているので、If I were 〜, I could 〜. と I wish I could 〜. の形は必ず書けるようにしましょう。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の総合1回の出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|仮定法

日本語に合うように、( )に入る英語を1語ずつ書きましょう。

仮定法の類題
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答え:were/could

現実とちがう仮定は「If+主語+過去形, 主語+could / would+動詞の原形」で表します。主語が I でも be動詞は were を使います。令和5年度・6年度は2年続けて仮定法が出ています。

類題2|分詞の後置修飾

図の英文の( )内の語を正しく並べかえましょう。

分詞の後置修飾の類題
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答え:The girl listening to music is Yumi.

「音楽を聞いている少女」は The girl のあとに listening to music を続けます。主語のまとまりが長くなるので、動詞 is の位置に注意しましょう。

類題3|受け身

Bの( )に入る英語を1語ずつ書きましょう。

受け身の類題
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答え:was built

「建てられた」は be動詞+過去分詞(受け身)です。about 500 years ago があるので過去形の was を使います。

理科の傾向と対策

毎年8題で、中3の単元は2〜3題。残りは中1・中2の復習です。全範囲から幅広く出るので、苦手な分野を残さないことが大切です。

頻出単元ランキング(4年中の出題年数)

順位 単元 出題年数
1 天体(月・金星の見え方、太陽の動きと季節) 4/4
1 運動とエネルギー(力・運動・仕事・力学的エネルギー) 4/4
1 化学変化(化学変化と熱・還元・熱分解) 4/4
1 植物のつくり・細胞 4/4
5 動物のからだ・分類 3/4
5 電流(回路・発熱・電磁誘導) 3/4
7 イオン・中和・電気分解 2/4
7 天気(気象観測・湿度) 2/4
7 大地(火山・地層) 2/4
7 物質(密度・水溶液) 2/4

対策:天体は「月の満ち欠け」と「太陽の南中高度・季節」が交互に出ています。中3の内容だけでなく、化学変化と熱・植物のつくり・電流など中1・中2の単元の比重が大きいので、第5回で出なかった単元から復習しましょう。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
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類題1|天体(月の満ち欠け)

図で、夕方に南の空に見える、右半分が光った月(上弦の月)はア〜エのどの位置にありますか。

月の満ち欠けの類題
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答え:イ

アは新月、イは上弦の月、ウは満月、エは下弦の月です。月は太陽の光を反射して光るので、つねに太陽側が明るくなります。令和5年度は月と金星の見え方が出ました。

類題2|仕事の原理

図の条件で、ひもを引く力、ひもを引く距離、仕事の大きさを求めましょう。

仕事の原理の類題
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答え:10N・2m・20J

動滑車を使うと、引く力は半分(10N)になりますが、引く距離は2倍(2m)になります。仕事=10N×2m=20J で、道具を使わないとき(20N×1m)と同じです(仕事の原理)。

類題3|中和

図のように混ぜてBTB溶液が緑色になったとき、起きた反応の名前と、できた塩の名前を答えましょう。

中和の類題
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答え:中和・塩化ナトリウム

酸の H⁺ とアルカリの OH⁻ が結びついて水ができる反応が中和です(H⁺+OH⁻→H₂O)。残った Na⁺ と Cl⁻ から塩化ナトリウム(塩)ができます。

社会の傾向と対策

公民(問題1・2、合計15点)→歴史→地理の順に出ます。第5回の公民は経済中心でしたが、総合1回では財政・社会保障・人権・司法・国会まで広がります。

頻出単元ランキング(4年中の出題年数)

分野 よく出る単元 出題年数
公民 財政・税・社会保障(消費税の逆進性・累進課税など) 4/4
公民 人権(自由権・社会権・新しい人権) 4/4
公民 司法(刑事裁判・三審制) 4/4
公民 国会・内閣 3/4
歴史 通史(古代〜近代) 4/4
歴史 戦後の日本(高度経済成長・国際関係) 4/4
地理 世界地理(州の特色) 4/4
地理 日本地理(各地方の特色) 4/4
地理 世界地図の図法・時差 3/4

対策:記述問題が毎年出て、地図などの作図問題もよく出ます。公民は「消費税の逆進性」「三審制のねらい」「国債がふえる理由」など、しくみの理由を1文で書く練習が効果的です。なお、国際社会(国際連合など)の大問は4年とも出ていません。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
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類題1|財政(税)

図の性質を何といいますか。

税の逆進性の類題
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答え:逆進性

消費税は所得に関係なく同じ税率なので、所得の低い人ほど負担の割合が大きくなります。これを逆進性といいます。所得が多いほど税率が上がる所得税のしくみ(累進課税)と区別しましょう。

類題2|司法(三審制)

図の(A)(B)に当てはまる語を答えましょう。

三審制の類題
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答え:A 控訴 B 上告

第一審の判決に不服なときは上級の裁判所に控訴し、さらに上告できます。慎重に裁判を行い、人権を守るためのしくみです(三審制)。

類題3|世界地図の図法

①・②の特色をもつ図法を、それぞれア・イから選びましょう。

世界地図の図法の類題
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答え:① ア ② イ

正距方位図法は中心からの距離と方位が正しく、航空図に使われます。メルカトル図法は角度が正しく航海図に使われますが、高緯度ほど面積が大きく表されます。

勉強の進め方

第5回から1月21日までの約2週間の具体的な進め方は、総合1回 診断テストまでの勉強計画にまとめています。総合1回の結果は、公立高校の出願校を決める大切な材料になります。高校別の目安は香川県の高校別 診断テスト目安点一覧を参考にしてください。

香川県 診断テスト研究所
総合1回 診断テスト対策問題集
✓ 第5回診断テスト(1月6日)の終了日から発売予定
✓ 5教科を1冊に。中学3年間の頻出単元を本番形式で練習できる
✓ 発売までは、この記事の頻出単元と類題で準備を進めよう

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