総合2回の「学習の診断(診断テスト)」は、中学3年生にとって最後の診断テストです。標本調査・自然と人間・国際社会など、中3の最後に習う単元まで入り、中学3年間の全範囲から出題されます。

この記事では、令和元年度・2年度・4年度・5年度・6年度の総合2回(5年分)を正答とねらいをもとに分析し、教科ごとの出題形式と、よく出る単元のランキングをまとめました。

この記事のポイント
・総合1回までに出なかった標本調査・自然と人間・国際社会が5年とも出る
・数学は三平方の定理・相似・証明2問・二次方程式の文章題が毎年出る
・英語は仮定法が令和4〜6年度と3年連続で出題
・作文・英作文は自分の意見と理由を書く形が中心

総合2回の基本

項目 内容
時期 総合1回(1月21日)のあと(正確な日程は学校の予定表で確認)
教科 国語・数学・英語・理科・社会の5教科
配点 各50点、合計250点(公立高校入試と同じ形)
範囲 中学3年間の全範囲(標本調査・自然と人間・国際社会をふくむ)

診断テストのしくみは診断テスト(学習の診断)とはでくわしく解説しています。

国語の傾向と対策

毎年、小説(16〜18点)→古文(8〜9点)→論説文(16〜18点)→作文(8点)の4題構成です。作文は9行以上で、令和5年度・6年度は300字以内の条件がついています。

頻出単元ランキング(5年中の出題年数)

順位 単元 出題年数
1 漢字の読み4問・書き4問(毎年8点) 5/5
1 小説の心情・理由を記述 5/5
1 論説文の内容を記述 5/5
1 古文(歴史的仮名遣い・主語・内容) 5/5
1 文法(活用・品詞・文の成分) 5/5
1 作文 5/5
7 段落の構成・文章の展開 4/5
8 熟語の構成・慣用句・対義語 3/5

対策:作文のテーマは「好きなことと得意なことのどちらを大切にするか」「意見がちがう人との話し合い」「動画の倍速視聴」など、自分の意見を決めて理由を書く形が増えています。①意見→②理由(体験)→③まとめの型で書く練習をしておきましょう。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の総合2回の出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|品詞と活用形

図の下線部「楽しかっ」の品詞と活用形を答えましょう。

品詞と活用形の類題
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答え:形容詞・連用形

言い切りの形は「楽しい」で、「い」で終わるので形容詞です。「た」に続くときは「かっ」の形になり、これは連用形です。文法は5年とも出ています。

類題2|熟語の構成

「日没」と同じ組み立ての熟語を、ア〜エから1つ選びましょう。

熟語の構成の類題
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答え:ア 国営

「日没」は「日が沈む」で、上が主語・下が述語の関係です。「国営」も「国が営む」で同じ組み立てです。イは「山に登る」、ウは似た意味の組み合わせ、エは打ち消しの「未」がつく形です。

類題3|古文の歴史的仮名遣い

図の下線部「問ひ」を現代仮名遣いに直し、すべてひらがなで書きましょう。

歴史的仮名遣いの類題
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答え:とい

語の初め以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」は「わ・い・う・え・お」に直します。令和5年度は『伊勢物語』が出題されました。

数学の傾向と対策

小問集合(17〜19点)→図形(10点)→標本調査など(4〜6点)→関数・動点(6〜8点)→二次方程式の文章題(3〜5点)→証明2問(6点)の構成です。

頻出単元ランキング(5年中の出題年数)

順位 単元 出題年数
1 因数分解・平方根の計算 5/5
1 連立方程式 5/5
1 標本調査 5/5
1 三平方の定理 5/5
1 相似(線分比・面積比) 5/5
1 二次方程式の文章題(式・計算・答え) 5/5
1 証明2問(合同・相似) 5/5
8 関数y=ax² 4/5
9 円周角の定理 3/5
10 代表値・確率・中点連結定理 2/5

対策:標本調査は5年とも出ています。「母集団:標本=全体の数:調べた数」の比で解く問題は確実に取りましょう。最後の証明は毎年2問あり、三平方の定理は空間図形(立方体・円すいなど)でもよく使われます。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の総合2回の出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|標本調査

図の調査から、池の魚の数を推定しましょう。

標本調査の類題
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答え:およそ200匹

池全体の魚を x 匹とすると、x:30=40:6 なので x=200 です。標本調査は総合1回までは出ませんでしたが、総合2回では5年とも問題3で出ています。

類題2|三平方の定理(空間図形)

1辺4cmの立方体で、対角線AGの長さを求めましょう。

立方体の対角線の類題
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答え:4√3 cm

まず底面の対角線 AC=4√2 cm。次に直角三角形 ACG で AG²=(4√2)²+4²=48 なので AG=4√3 cm です。1辺 a の立方体の対角線は √3 a と覚えておくと便利です。

類題3|二次方程式の文章題

図の問題を、式・計算・答えの順に書いて解きましょう。

二次方程式の文章題の類題
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答え:7と8

小さい方を x とすると x(x+1)=56、x²+x−56=0、(x+8)(x−7)=0 で x=7, −8。x は自然数なので −8 は問題に合いません。答えは7と8です。問題5は5年とも「式・計算・答え」を書く形で出ています。

英語の傾向と対策

リスニング(9〜10点、A〜Eの5パート)→対話文→語の補充・並べかえ→英作文(3文以上・25語以上)→長文(13点)の構成です。

頻出の文法ランキング(5年中の出題年数)

順位 文法・形式 出題年数
1 現在完了 5/5
1 関係代名詞 5/5
1 英作文(3文以上・25語以上) 5/5
4 間接疑問 4/5
4 分詞の後置修飾 4/5
6 仮定法 3/5(令和4〜6年度 連続)
6 It is 〜 for … to ― 3/5
6 受け身 3/5
6 tell / want 人 to ― 3/5
10 現在完了進行形 2/5

対策:英作文のテーマは「学校生活の思い出」「香川のおすすめの場所」「香川は住みよいか」「SNS」など、香川や身近な生活に関わるものが多く出ています。仮定法は3年連続なので、I wish I had 〜. と If I were 〜, I would 〜. は必ず書けるようにしましょう。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の総合2回の出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|仮定法(I wish)

have を正しい形にして( )に入れましょう。

仮定法の類題
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答え:had

「〜ならいいのに」という現実とちがう願いは「I wish+主語+過去形」で表します。仮定法は令和4年度・5年度・6年度と3年連続で出ています。

類題2|間接疑問

( )内の語を正しく並べかえましょう。

間接疑問の類題
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答え:Can you tell me where the station is?

疑問詞のあとは「主語+動詞」の語順になります(where is the station ではなく where the station is)。間接疑問は5年中4年出ています。

類題3|It is 〜 for … to ―

Bの( )に入る英語を1語ずつ書きましょう。

It is for to の類題
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答え:It/for

「…にとって―することは〜だ」は It is 〜 for … to ―. で表します。英作文でも「理由」を書くときに使える便利な形です。

理科の傾向と対策

中3の最後に習う自然と人間が加わり、中1〜中3の全分野から幅広く出ます。

頻出単元ランキング(5年中の出題年数)

順位 単元 出題年数
1 自然と人間(食物連鎖・分解者・環境) 5/5
1 天体(太陽・月・金星・季節・星座) 5/5
1 力・運動・エネルギー 5/5
4 イオン(中和・電気分解・電池) 4/5
5 生物の進化 3/5
5 天気 3/5
5 状態変化 3/5
5 静電気・電磁誘導 3/5
5 化学変化 3/5
10 浮力・水圧/光 2/5

対策:天体は5年とも出ていて、太陽の動き・月の見え方・季節の変化が順番に出ています。自然と人間は暗記で点になる単元なので必ず仕上げましょう。なお、遺伝は5年とも出ていません。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
過去の総合2回の出題傾向をもとに作ったオリジナルの練習問題です。答えはタップすると表示されます。

類題1|自然と人間(食物連鎖)

図で、草食動物が急に減ると、植物と肉食動物の数はそれぞれどうなりますか。

生物の数量の関係の類題
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答え:植物は増え、肉食動物は減る(その後、やがてもとのつり合いにもどる)

食べられる量が減った植物は増え、えさが減った肉食動物は減ります。自然と人間は中3の最後の単元で、総合2回では5年とも出ています。

類題2|浮力

図の物体が水中で受ける浮力の大きさを求めましょう。

浮力の類題
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答え:0.6N

浮力=空気中の重さ−水中でのばねばかりの値=1.0N−0.4N=0.6N です。浮力は水中にある部分の体積が大きいほど大きくなり、深さには関係しません。

類題3|イオン(電気分解)

図の実験で、陰極と陽極にできる物質をそれぞれ答えましょう。

電気分解の類題
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答え:陰極:銅 陽極:塩素

陽イオンの銅イオン(Cu²⁺)は陰極に引かれて銅になり、陰イオンの塩化物イオン(Cl⁻)は陽極で塩素になります。CuCl₂ → Cu+Cl₂

社会の傾向と対策

公民→歴史→地理の順に出ます。総合1回までに出なかった国際社会の大問が毎年加わります。

頻出単元ランキング(5年中の出題年数)

分野 よく出る単元 出題年数
公民 国際社会(安保理・拒否権・南南問題・APEC・領土) 5/5
公民 人権・国会・司法 5/5
公民 経済・財政 4/5
公民 地方自治・選挙 3/5
歴史 通史(古代〜近世) 5/5
歴史 近現代(明治〜戦後) 5/5
地理 世界地理(アフリカ・北アメリカ・インドなど) 5/5
地理 日本地理 5/5
地理 時差 4/5
地理 地形図の読み取り 3/5

対策:国際社会は「拒否権」「南北問題・南南問題」「地域統合(EU・ASEAN・APEC)」がよく出ます。作図問題も5年中4年出ているので、グラフや地図に書きこむ練習をしておきましょう。

▼ 頻出単元の類題にチャレンジ!
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類題1|国際社会(国際連合)

図の権利を何といいますか。

拒否権の類題
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答え:拒否権

常任理事国はアメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の5か国です。国際社会は公民の最後の単元で、総合2回では5年とも出ています。

類題2|時差

東京が1月10日午前9時のとき、ニューヨークは何月何日の何時ですか。

時差の類題
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答え:1月9日 午後7時

経度の差は 135+75=210度。210÷15=14時間の時差です。西にあるニューヨークの方が時刻が遅れるので、9時から14時間もどして1月9日午後7時になります。

類題3|地球規模の課題

図の問題を何といいますか。

南南問題の類題
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答え:南南問題

先進国と発展途上国の格差は「南北問題」、発展途上国どうしの格差は「南南問題」です。セットで覚えましょう。

勉強の進め方

総合2回までの具体的な進め方は、総合2回 診断テストまでの勉強計画にまとめています。総合2回は入試前最後の診断テストです。高校別の目安は香川県の高校別 診断テスト目安点一覧を参考にしてください。

香川県 診断テスト研究所
総合2回 診断テスト対策問題集
✓ 総合1回診断テスト(1月21日)の終了日から発売予定
✓ 5教科を1冊に。中学3年間の全範囲から頻出単元を本番形式で練習できる
✓ 発売までは、この記事の頻出単元と類題で準備を進めよう

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